ブラックハットSEO大全

相互リンク・リンクファームとは? - ブラックハットSEO大全#07

リンクを獲得しようとしてリンクファームに取り込まれてしまっていないだろうか
株式会社イトクロ+Web担編集部 2010/11/8 8:00 |

ブラックハットSEO(悪質なSEO)を知り、避けるためのこのコーナー。記事を読んで理解した内容は、SEO会社への発注時に具体的に聞いたり、自社サイトの対策状況をチェックしたりといった使い方をしてほしい。

ブラックハットSEO大全

「相互リンク・リンクファーム」とは

「相互リンク」は文字通り、ページAからページBへのリンクがあり、かつ、ページBからページAへのリンクもある状態のこと。

「リンクファーム」は、大量のサイトが各サイトの間で大量に相互リンクしている状態、または、そのような不自然なリンクを掲載したサイトのこと。そうした大量相互リンクの仕組みを「リンクプログラム」ということもあります。

どんな手法か詳しく解説

ネット上であるグループに参加すると、

  • グループの参加サイトすべてから被リンクを獲得できる
  • ただし、参加したサイトは他の参加サイトすべてに対してリンクする必要がある

という仕組みになっている場合、グループへの参加サイトが増えれば増えるほど、巨大な相互リンクのグループができあがります。こうした巨大な相互リンクグループのことをリンクファームと呼びます。

こうした相互リンクの仕組みを漏れなく実現するためのツールも存在します。

ブラックSEO会社はなぜこの手法を使うのか

ブラックSEO会社がリンクファームを運営したり参加したりするのは、手間や時間をかけずにたくさんの被リンクを獲得するためです。

また、同様の理由で、ブラックSEO会社が担当しているクライアントのページに、他の全クライアントへのリンクを設置することがあります。この場合、リンクファームほど大規模ではありませんが、通常より多い相互リンクの状態になります。

なぜこの手法が問題なのか

検索エンジンは、こうした過度な相互リンクを、ガイドライン違反として明示しています。

  • リンク プログラム(ウェブマスター ツール ヘルプ)

    相互リンクに参加している一部のウェブマスターは、リンクの品質、ソース、自分のサイトに与える長期的な影響を無視して、相互リンクだけを目的としたパートナー ページを作成しています。これは Google のウェブマスター向けガイドラインに対する違反となり、検索結果におけるサイトのランキングに悪影響を与える可能性があります。リンク プログラムには次のようなものがあります。

    • PageRank の操作を意図したリンク
    • ウェブ スパマーや不正なウェブサイトへのリンク
    • 過剰な相互リンクやリンク交換
    • PageRank を転送するリンクの売買
  • 検索エンジンスパムとは?(Yahoo!検索インフォセンター)

    以下は、検索エンジンスパムの例です。
    ……(中略)……
    過度な相互リンクを行い、サイトの認知度を不自然に上昇させている

ただし、相互リンクを行ったからといって、すぐにガイドライン違反だとみなされるわけではありません。問題は、検索エンジンの順位を操作する目的で行っているかどうか、もしくはそのように見なされるような状況になっているかどうかです。

たとえば、通常の相互リンクは、ページ間のテーマ関連性があり、問題となることはありません。これは、AさんがBさんのページを良いと思ってリンクを張り、その後BさんがAさんのページを知って同じく良いと思ってリンクを張った場合などです。

NG度+行った場合のリスク

NG度の表記について
1無意味な対策です
2サイトの評価が下がる場合があります
3サイトの順位が下がる場合があります
4サイトの順位が大きく下がる場合があります
5サイトが検索結果から削除される場合があります

NG度:3
※サイトの順位が下がる場合があります

リンク元サイトの中に相互リンクしているサイトが過度に多い場合、それが検索エンジンから認識されるとリンクファームに参加しているとみなされ、相互リンクによって得ているリンクの評価がされなくなります。その結果、相互リンクによって得ていた評価の分だけ順位が落ちることになります。

どうすれば見つけられるのか

自社サイトで、他の大量のサイトにリンクを張っているページがないか確認し、そのページからのリンクがすべて相互リンクになっていればリンクファームの可能性があります。

もしやってしまっていたら

もしリンクファームに参加していた場合、ただちに参加を停止しましょう。また、関係のない他のサイトへのリンクが含まれていた場合は、ただちに該当部分を削除しましょう。

すでにリンクファームが原因で順位が下がっていた場合は、該当している部分を削除したうえで、グーグルではウェブマスターツールに登録し、サイトの再審査依頼をしましょう。

まずは、自分で管理しているサイトにリンク集や不自然に外部リンクが存在する箇所がないかチェックすることから始めましょう。

この記事が役に立ったらシェア!
メルマガの登録はこちら Web担当者に役立つ情報をサクッとゲット!

人気記事トップ10(過去7日間)

今日の用語

Python
「Python」(パイソン)は、プログラミング言語の1つ。プログラマのグイド・ヴ ...→用語集へ

インフォメーション

RSSフィード


Web担を応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]