国内&海外SEO情報ウォッチ 「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、日本と海外の検索マーケティング情報をさらっとまとめて毎週金曜日にお届け。
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SEO Japanの掲載記事からピックアップ

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海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ

  • 参考にしたいフッターリンク vs. マネしたくないフッターリンク
    (WordStream)

    ユーザーを無視して検索エンジンだけを対象にフッターリンクを作ると、SEOの効果が期待できないだけでなく、ペナルティを受ける危険もあるという記事。具体例はアンカーテキストにSEO対象のキーワードを設定したリンクを大量に詰め込んだフッターリンクだ。

    実はWeb担のSEOmozコーナーで2年前に解説された翻訳記事とほぼ同じ内容なので、読んだことがなければそちらの記事を読んでほしい。

    参考にしてほしいと筆者が感じるフッターリンクはぐるナビさんである。

    ぐるナビのフッターリンク

    グループサイトへのリンクがロゴマークとともにきれい整然と並んでいる。SEOを意識してであろう、そのサイトで狙っていると思われるキーワードをアンカーテキストにしたテキストリンクをロゴの下に書いている。しかし当該サイトの説明になっていて、やましさはまったく感じられない。ユーザーにとっても検索エンジンにとっても適切なフッターリンクと言えよう。

    反対にこちらはマネしないほうがよさそうなリンクである。

    NGのフッターリンク

    ぐるナビさんと同じグルメ系のサイトであるが、“いただけない”フッターリンクに思える。サイト自体は有益なコンテンツを提供しており日本を代表するグルメサイトである。検索エンジンの評価も高いと思われるのでネガティブな評価は受けていないようにも思える。大人の事情もあって設置しているのかもしれない。だが無関係なジャンルのサイトへのリンクをキーワードだけのアンカーテキストでフッターに密集させるのは、筆者は推奨しない。一般のサイトではプラスよりもマイナスの影響が出てくることもありそうだ。

  • 相互リンク自体は悪くない、無分別に行う相互リンクが悪い
    (Vanessa Fox(vanessafox) & Ted Ulle(tedulle) on Twitter)

    かつてグーグルに勤めていてウェブマスターツールの開発・運用に携わっていたヴァネッサ・フォックス女史がSEO都市伝説に関わる記事をMSN Business on Mainに寄稿した。この記事に書かれている相互リンクの説明について交わされたツイッターでのやりとりを紹介する。

    この記事のなかでリンク交換はインデックス削除されることがあると言っているが、それもまた都市伝説ではないだろうか?(Ted
    インデックス削除されるだろうとは言っていません。でもリスクの高い戦略に携わるのは検索エンジンがそれ相応だろうと判断する危険にサイトをさらすことになります。(Vanessa
    なるほど。しかし多くの人が相互リンクはすべて悪いと考えている。相互リンク依頼の相手をよく調べもせずに受け入れるから問題が起こるんだよね。(Ted
    そのとおりです。そのことを限られた文字数で私は伝えたかったんです。「相互リンクしませんか」のメールを信じてはいけません。(Vanessa

    相互リンクそれ自体は悪いことではないが、相手をよく見極めなければならないということである。

  • 重複コンテンツは怖くない
    (Online Marketing Blog)

    米シカゴで10月18日~22日に開催された検索エンジンマーケティングのカンファレンス、SES(Search Engine Strategies)で、グーグルのスーザン・モスクワ女史が重複コンテンツについてプレゼンテーションした。

    重複コンテンツとは、複数のURLで同一のコンテンツが閲覧できる状態を指すが、次のようなケースでは、重複コンテンツの発生を気にしなくてもいいとのことだ。

    • よくある最小限の重複
    • ランキングに影響する可能性を懸念するよりも大きなメリットを受けている時(重複コンテンツを解消するのに費やすコストと、重複コンテンツを残したままでも手にできる利益を比べてみる)

    重複コンテンツはよくあることであり、検索エンジンは適切に処理できていることを覚えておくのが重要だとして、さらに重複コンテンツに対する誤った認識を次のように正している。

    重複コンテンツがあればペナルティを受けると多くの人が考えている。しかし、たいていの場合、グーグルは偶然に発生した重複コンテンツでペナルティを与えることはない。実にたくさんのサイトが重複コンテンツを発生させているのが現実だ。

    とはいえグーグルは、故意にあるいは操作しようとして作成した重複コンテンツに対してペナルティを与えることはある。たとえば、自動生成コンテンツやリンクネットワークとか、そういう検索エンジンをだまそうと目論んだ企みに対してだ。

    被リンクの分散やクロールの妨げになるような重大な問題を引き起こす重複コンテンツは排除すべきである。しかし些細な重複コンテンツは無視しても構わないようだ。グーグルは自動的に重複コンテンツを解消する技術を向上させてきている。重複コンテンツ対策は面倒でややこしいものが多いので、今後のさらなる技術の進歩に期待したい。

    また通常、重複コンテンツでペナルティを受けることがないことは知っておいてほしい。重複コンテンツで検索結果に出てこなくなるのは、同じようなページをたくさん出さないようにするユーザーに配慮したフィルタ(除外処置)によるものである。検索結果ページに出てきたウェブページがどれも同じだったらユーザーにとっては役に立たたない結果になってしまう。

  • グーグルのスニペットに間違った日付が表示されるのは止められないのか?
    (Google Webmaster Help Channel on YouTube)

    グーグルでは検索によってはスニペットの先頭に日付が出ることがある。

    スニペットの日付表示

    この日付を非表示にできないのかについてグーグルのマット・カッツ氏がYouTubeのビデオで説明した。

    結論からいうと、できないそうだ。

    グーグルは、meta descriptionタグの記述や検索キーワードに対応したページ内のコンテンツをもとにして、もっとも適していると自分たちが判断したスニペットを生成する。サイトを管理するウェブマスターではなく、あくまでもグーグルが決めるのだ。日付を表示したほうが適切だと判断したら、グーグルは日付を表示する。つまりサイト管理者にはコントロールの余地がないということになる。

    ビデオのなかでマット・カッツ氏が言っているように、日付表示はページの公開日を知るのにとても便利だと筆者も感じている。5年も6年も前の記事だと情報が古くなっているかもしれないのでなるべく最新の記事を見たい。とはいえ、検索結果に表示される日付は必ずしも記事の公開日に合致しているわけではない。ページに書かれている記事公開日やコメントの日付などいくつかの要素から日付情報を取得しているようだが、誤った日付を表示することが少なからず起こっている。

    間違って古い日付が表示されていたら確実にクリック率は下がるであろう。不正確な日付の修正依頼を受け付ける仕組みくらいは提供してもいいのではないだろうかと個人的に思う。

  • サブディレクトリをホームページにする方法(+被リンクを統合する方法)
    (WebmasterWorld)

    ルートディレクトリではなくサブディレクトリをサイトのトップページにしたい状況に関するアドバイスを紹介する。

    たとえばwww.example.comではなくwww.example.com/home/をホームページにしたいときである。このような状況ではルートディレクトリ(www.example.com)へのアクセスをサブディレクトリ(www.example.com/home/)に302リダイレクトするのがいい。

    こうすると、検索結果のURLにはhttp://www.example.com/が表示されるが、ページタイトルやスニペットにはwww.example.com/home/のコンテンツが適用される。アクセスする人にはhttp://www.example.com/を伝えておけば自動で転送されるのでwww.example.com/home/を知らせる必要はない(たとえば名刺にはサブディレクトリのURLよりもドメイン名だけのURLを書くのが一般的であろう)。

    やや難しめの補足を付け足しておこう。この場合に一時的リダイレクト(302リダイレクト)を使うと、www.example.comとwww.example.com/home/の被リンクは合算されない。ここで裏技がある。www.example.com/home/のトップページにrel="canonical"タグでwww.example.comを指定しておくのだ。そうすると、rel="canonical"が持つ301リダイレクト相当の機能により、www.example.com/home/に集まった被リンクはwww.example.comに受け渡される。www.example.com/home/は検索結果に出す必要はないので、www.example.comと同じとみなされて検索結果に現れなくなっても支障はない。SERP表示とランキングに関わるホームページはwww.example.comだが、実際にアクセスするホームページはwww.example.com/home/になる。この手法はグーグルから教えてもらったやり方であり、検索エンジンをあざむく手法ではないので安心してほしい。

SEO JapanSEO Japanの掲載記事からピックアップ

今週のピックアップは、筆者が個人的にも慕っている検索エンジン業界の第一人者ダニー・サリバン氏のインタビュー記事と、難問ぞろいのSEOクイズの記事である。

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