連載衣袋宏美のデータハックス
アクセス数が増えた原因や訪問理由を参照元から探る方法――流入分析(2) [アクセス解析tips]

衣袋 宏美(株式会社クロス・フュージョン) 2010/4/8(木) 10:00 (36) この記事をはてなブックマークに追加(24) 印刷用印刷用
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衣袋宏美のデータハックス

流入分析の次の手

前回、流入分析の最初の手順について話した。今回はどのようにブレークダウンしていくか、すなわちサイトへの訪問理由を知るために参照元をどう活用するかについてお話ししよう。

皆さんのサイトはそれぞれ違うので、参照元にも当然それぞれの特徴が出ているはずだが、参照元を分類すれば、だいたい下記のようなカテゴリに分かれることをまずざっくりと把握しておこう。

表1:参照元の主なカテゴリ
カテゴリ 代表的なサービス名
検索サイト Yahoo! JAPAN、Google、Bing、その他日本のポータル系の検索
ディレクトリサービス Yahoo!カテゴリ など
広告媒体 各種メディア、タイアップ、キャンペーン など
ニュースサイト Yahoo!ニュース、新聞・雑誌・IT系ニュースサイト など
自社の他サイト jpサイト、co.jpサイト、ブランドサイト、関係会社サイト など
Webメール Yahoo!メール、Hotmail、Gmail、gooメール など
懸賞・ポイントサイト チャンスイット、ネットマイル など
価格比較サイト 価格.com、ECナビ、コネコネット など
口コミサイト ベネッセウィメンズパーク、@cosme など
掲示板 2ちゃんねる など
動画投稿サイト YouTube など
ブログ、マイクロブログ livedoorブログ、はてなダイアリー、ココログ、アメブロ、Twitter など
SNS mixi、GREE など
知識系サイト Wikipedia、オールアバウト など
Q&Aサービス OKWave、Yahoo!知恵袋、人力検索はてな など

以上はサイトのカテゴリ別に分類したものだが、自社で管理可能なサイトかどうかによって分類するという方法もある。

キャンペーン(プレゼント)やPRなどは自分から能動的に仕掛けるものなので、管理できるというよりもあらかじめ計測することを前提に考えるべきものである。ただしこちらは参照元情報より精度の高い別の方法でキャンペーン分析などを行うことが望ましいだろう(キャンペーン分析に関しては、別の項目を立てて解説する予定なので、ここでは割愛させていただく)。

ある程度管理可能な参照元は?

「管理可能な参照元」というのは、キャンペーンのように直接的な効果が期待できるわけではないが、きちんとコンテンツやサイトを設計して中期的に流入をコントロールできる参照元サイト群のことを指す。

たとえば、SEOをきちんと行うことで、検索エンジンからの流入を最適化するというのが典型的な例だ。各種Webディレクトリへの登録もしておこう。その他でそれぞれの量的なインパクトは低くても口コミ系サイトやブログ、SNSなどからのリンクがあった場合は、どのページで何が語られているのかを参照元URL別のレポートを確認する。好意的なファンであれば、直接コンタクトしてこのファンの人たちと仲良くすることも一つの手だ。

平時は新しい参照元の発見と、ピーク時の原因究明を

メルマガや能動的なキャンペーン、Yahoo!ニュースに掲載されるなどの突発的事情がない限り、検索エンジンからの流入含め、多くの既存の参照元は劇的な変化は少ない。普段は、新しい参照元がドメイン名レベルで出現してきていないか見ておこう。

また能動的に仕掛けたわけではないのに突発的なアクセスがあった場合には、まず参照元に関するレポートを見ると、その原因を把握できる。新しい参照元から突発的にアクセスを誘導しているかもしれないし、既存の参照元からのアクセスかもしれない。いずれにしても、参照元をURLレベルで特定し、実際どのようなページからのリンクからサイトに誘導してきているのかを確認し、それに応じた対処を考えるとよい。

下図は、平時のアクセスとメルマガによる影響、突発的なアクセスに分類してみた例だ。

要因別の日別ページビュー数の推移
図1:要因別の日別ページビュー数の推移

解析ツールで自動的にこのように分類してくれることはないが、考え方として示してみたものだ。この普段の動きとは異なるオレンジ色のような場面に出くわしたら、まずは参照元を調べて流入増の原因を把握することから行おう。たいていは参照元で変化があるはずだ。

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・管理不能で暴力的なアクセスを誘導するYahoo!ニュース
・セッション参照元とページ参照元
・まとめ
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衣袋 宏美(いぶくろ ひろみ)

1960年東京都生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業。大手電気メーカー勤務後、日経BP社インターネット視聴率センター長を経て、2000年ネットレイティングス入社視聴率サービス立ち上げに参画、2006年ネットレイティングス社フェローに就任。株式会社クロス・フュージョン代表取締役。またデジタルハリウッド大学院客員教授、米Web Analytics Association会員、アクセス解析イニシアチブ副代表。

編著に『ネット視聴率白書2009〜2010』、監訳書に『Webアナリスト養成講座』がある。ブログ:Insight for WebAnalytics

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