レンタルサーバー導入&活用事例

ドロップシッピングを支える専有回線と複数台構成/もしも+さくらインターネット

100Mbpsの専有回線と複数台構成を利用。コスト削減しつつ、十分な帯域を確保できるのが乗り換えのポイントに
木下 真之 2009/7/14(火) 8:00 |
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レンタルサーバー導入&活用事例

株式会社もしも/さくらインターネット

木下 真之

柔軟性の高い複数台構成可能なサービスを利用し
急成長するビジネスに必要な帯域とサーバー台数を確保

ウェブサイトの基本的な情報や利用サービスに関する情報は記事の末尾を参照。

ショップオーナー数22万を誇るドロップシッピングのトップランナー

画像:森哲哉氏
株式会社もしも
ソリューションチーム チーフ・エンジニア
森哲哉氏

株式会社もしもは、無在庫販売で商品を直送するドロップシッピングサービスを提供するネットベンチャー企業だ。アフィリエイト事業を展開していた実藤裕史氏が、2006年に設立した。

「ドロップシッピング」とは、ショップオーナーが、自分のブログやホームページ、メーリングリストに商品情報を掲載して顧客からの注文を受け、ドロップシッピング運営事業者が、メーカーや卸業者に連絡して商品を購入者に直接発送するシステムのこと。「もしもドロップシッピング」では、顧客からの問い合わせや注文の対応、発送、返品処理まですべて代行しているため、ショップオーナーは煩雑な手間なく、販売だけに集中できる。販売主体も「もしも」が引き受けるので、ショップオーナーは名前や住所をネット上に公開する必要がない。ネット上ですべて完結する利用しやすさに加え、アフィリエイトより高い利益率が得られることもあり、副業として始めるビジネスマンや主婦も多いという。

さらに、ネット通販大手のネットプライスドットコムが資本参加しており、通販サイト「ネットプライス」に卸している1,500社をはじめ、各社の売れ筋商品を集めているのも特徴だ。

同社チーフ・エンジニアの森哲哉氏にお話をうかがった。

「ドロップシッピングという言葉を聞き慣れない方もいらっしゃると思いますが、アメリカではネット通販の30%がドロップシッピングといわれ、今後日本でも本格的に普及していくことが見込まれています。『もしも』は日本のドロップシッピングビジネスのトップランナーです。サービス開始以来、ショップオーナーの数は増え続け、現在は22万人を突破しています。約500社のメーカー・卸業者(ベンダー)が、4万点におよぶ商品を卸しています。当社のビジネスモデルは、ショップオーナーとベンダーの間を仲介し、そこで得られる差額を収益としています。常に新しい企画を心がけており、専門知識がない人でも簡単な操作でショッピングサイトが作れる『超できすぎくん』、ショップオーナーが商品購入者に対して簡単にメールマガジンを配信できる『メルダス』といったサービスを継続的に提供しています」

柔軟な複数台構成と 100Mbpsの専有回線が魅力の「専用サーバ Platform」を導入

画像:遠藤央章氏
株式会社もしも
ソリューションチーム ジェネラル・エンジニア
遠藤央章氏

「もしも」では、設立以来インフラとしてレンタルサーバーを利用してきたが、2007年11月にさくらインターネットの「専用サーバ Platform」に乗り換えて、2008年2月から本格的な運用をスタートさせた。

「設立当初は、別の事業者の専用サーバーを2台利用していましたが、回線スピードに不安があったことと、サーバー台数の追加ができなかったので、さらに別の事業者に乗り換えました。新しい事業者のサーバーでシステムを運用するころから、ドロップシッピングサービス事業は急速に拡大していったのですが、事業規模が大きくなるにつれ、サーバーの回線不足が顕著になってきました。当初は5Mbpsの回線から始めたのですが、利用者のアクセスが集中する夜などにつながりにくくなったため、回線を1Mbpsずつ増強していき、最終的には30Mbpsまで増強しました。しかし、帯域を増やすたびに料金がかさみ、コスト的に見合わなくなってしまいました。そこで、回線コストの削減を目的に新しい事業者を探していたところ、100Mbpsの専有回線が利用でき複数台のサーバーが利用できるさくらインターネットさんの『専用サーバ Platform』に出会い、導入を決めました」と、森氏は導入の背景を語る。

さくらインターネットの「専用サーバ Platform」は、専用サーバーとデータセンターサービスのメリットを併せもつサービスで、サーバーやネットワーク機器を自由に組み合せ、プランS(最大5台)からプランL(最大20台)まで、規模に合わせた柔軟な複数台構成が可能だ。「もしも」では「プランL」を利用し、現在はサーバーのみ15台で運用しているという。15台のサーバーは、データベースサーバー、メールサーバー、アプリケーションサーバーのほか、キャッシュサーバー、プロキシサーバーなどだ。また、回線帯域は標準で10Mbps専有のところを、オプションで100Mbps専有に拡張して利用している。

ジェネラル・エンジニアの遠藤央章氏は「専用サーバ Platform」のメリットを次のように話してくれた。

「当社は、システムをすべて自社で開発しています。そのため自由度が高いサービスであることがレンタルサーバー選びの条件でした。たとえば監視ノウハウは自社で保有しているため、監視のサービスは不要です。事業者やサービスによっては運用・監視がセットで提供されていて、こちらでやりたいことをさせてくれないケースがありますが、さくらインターネットの『専用サーバ Platform』では、こちらが希望すれば問題なくやらせてくれるため、当社の運用スタイルにとてもマッチしていました。ルートのパスワード変更など、細かい部分までやらせてもらえるので非常に助かっています」

インフラは意識することなく使える“空気”のような存在がベスト

現在、本格導入から1年ほど経つが、目立ったトラブルはないという。

「インフラは、意識することなく使える“空気”のような存在がベストです。その点、『専用サーバ Platform』はまさしく“空気”のような存在で、不満を感じたことはありません。回線帯域に関しても、現状はピーク時で60Mbpsですから、まだまだ余裕があります」と、遠藤氏は満足そうな様子だ。

しかし「プランL」の構成台数の上限が20台であるのに対して、すでに15台の機器を運用しているため、近い将来、台数制限に達してしまうことについては若干の不安があるようだ。

「サーバー台数が増えた時の対策を、さくらインターネットさんに相談したところ、有効な回答をいただきました。データセンターへの移行も視野に入れたのですが、レンタルサーバーは障害対応やハードウェアメインテナンスなどを意識する必要がなく、ソフト面の拡張だけに専念できるメリットがあります。そうした理由から現在利用中のサービスの範囲内で解決策を提示していただきました」(遠藤氏)。

最後に、今後のビジネスの展開と展望について森氏にうかがった。

「企業理念に掲げているように、がんばる個人を応援することが『もしも』のビジネスの大前提。そのために、今後も新しいサービスを継続的にリリースしてまいります。冒頭で紹介した『超できすぎくん』や『メルダス』などの既存機能のメインテナンスはもちろん、『もしもドロップシッピング』を利用される多くの方に喜んで頂けるような新しいサービス・機能をリリースする予定です。ネットショップのインフラ提供者として裏方に徹することが私たちの役目だと考えています」

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株式会社もしも

画像:キャプチャーgもしもドロップシッピング
もしもドロップシッピング
http://www.moshimo.com/
  • 設立:2006年6月
  • 本社所在地:東京都渋谷区
  • 事業内容:「もしもドロップシッピング」サービスの企画・立案・制作・運用
  • URL:http://www.moshimo.com/
レンタルサーバー利用概要
  • 利用サービス:専用サーバ Platform プランL、100Mbps専有回線(オプション)
  • URL:http://server.sakura.ad.jp/platform/
  • 利用内容:「もしもドロップシッピング」のサーバーインフラ

株式会社もしもが選んだレンタルサーバーサービス

さくらインターネット
http://server.sakura.ad.jp/platform/

さくらインターネットの「専用サーバ Platform」は、サーバー、ファイアウォール、ロードバランサ、ストレージサーバーなどを組み合わせて構築できる新しいタイプのホスティングサービス。ハードウェアの構成台数に応じて3つのプランがあり、プランSが最大5台、Mが最大10台、Lが最大20台までと、規模や用途に合わせてチョイスできる。ハードウェアはすべてレンタルで、サーバーやネットワーク機器はさくらインターネットのデータセンターに設置されるため、ラックスペースや電源容量、空調などのファシリティを考える必要がなく、データセンターへの入局も不要だ。インターネット回線は、標準で10Mbpsの専有回線だが、100Mbpsの専有回線にアップグレードすることもできる。利用料金はハードウェアと回線を含んだ月額制。

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※この記事は『レンタルサーバー完全ガイド Vol.16』掲載の記事です(2009年2月発売)。
社名、所属部署、利用サービス、価格など、この記事内に記載の内容は、取材当時または記事初出当時のものです。

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