Moz - SEOとインバウンドマーケティングの実践情報
新コンテンツは別ドメイン名? サブドメイン? サブディレクトリ? SEO的に検討する

新規コンテンツを立ち上げるのは、別ドメイン、サブドメイン、サブディレクトリのどれが良いのだろうか。
Moz(旧SEOmoz) 2009/2/19(木) 9:00 tweet11このエントリーをはてなブックマークに追加 印刷用
イメージ画像:SEO的に検討する

僕は1週間ほど前のWhiteboard Fridayで、「マイクロサイトの間違い」と題して話をした。その中で取り上げたのは、SEOに悪影響を及ぼし得る行為の1つ、別のドメイン名を使って自分のコンテンツサイトに対するリンクをかき集める手法だ。僕はマイクロサイトを使った戦略やドメイン名分割やサブドメインのすべてを否定したわけではなく、こういうのはあまり賢いやり方じゃないと指摘しただけだ。ところが、これに大量のコメントが付いた……。

誤解しないでほしい。僕は読者とコメントをくれる人たち全員の活気、情熱、参加意識の高さを本当にありがたく思っている。特に感謝したいのは、反対意見を書いてくれる人たちだ。正直な話、前向きに、そして建設的に反対意見を戦わせるときにこそ、大いに学べることがあると思う。だからコメントはこれからも続けてほしい。

でもこの件に関しては、僕が思いついたさまざまなことすべてを述べるのにコメント欄は不向きなので、今回こうして1本の記事を書くことにした。

ルートドメイン対サブドメイン対サブフォルダ

  • ルートドメイン――トップレベルドメイン(TLD)と一緒に購入/登録するドメイン名
    ルートドメイン名の例:
    • *.seomoz.org
    • *.searchengineland.com
    • *.blogspot.com
    • *.about.com
  • サブドメイン――「第3階層」のドメイン名。自分が所有/管理するルートドメインの下に自由に作成できる。
    サブドメインの例:
    • www.seomoz.org
    • searchengineland.com(そう、第3階層がないドメイン名でも、僕らの定義だとこの例はサブドメインに区分される)
    • postsecret.blogspot.com
    • southernfood.about.com
  • サブフォルダ――ドメインアドレスの後ろに付くフォルダ
    サブフォルダの例:
    • www.seomoz.org/blog/
    • searchengineland.com/columns/
    • postsecret.blogspot.com/2009/
    • southernfood.about.com/library/

検索エンジンの評価基準には、PageRankのようにページに適用されるものと、サブドメインやルートドメインに適用されるもの(TrustRankや、各種の品質スコア、Domain mozRankのようなドメインレベルのリンク指標など)がある。SEO業者は長年の経験と観察とテストから、確かな評価パターンをいくつか確認している。

  • サブドメインやルートドメインが強力なら、そこに含まれる個々のページもその恩恵を受けられる。君がブログに書いた「ブリトーを電子レンジで加熱する最良の方法」をだれかがWikipediaにコピーすると、そのページがたとえ君の投稿とまったく同じ内容でも君のブログより順位が上になるのは、これが理由だ(複製コンテンツや個別のリンクの問題は無視するとして)。

  • サブドメインは、同じルートドメイン上にある他のサブドメインが持つプラスの評価や順位獲得能力を常に受け継ぐとは限らない

  • 所属するルートドメインから恩恵を一切得られないサブドメインもある。具体的には、wordpress.comや、blogspot.com、typepad.comなど、誰でもサブドメインを作ってブログを始められるサイトがこれに該当する。

  • サブフォルダは自分の属するサブドメインの恩恵を確かに受けているようだ。コンテンツとページは、あるサブドメイン内のどのサブフォルダに入っていても、かなり似通った評価を受ける。

  • 良質なサイト内リンクと相互リンクは、サブドメイン間でプラスの評価を分け合うのに役立つ可能性がある(ただし、常に例外なく有効というわけではない)。

こういった理由から、順位獲得能力を最大化したいコンテンツがあるのなら、たいていの場合、そのコンテンツを1つのルートドメインの下にある1つのサブドメインにまとめるべきだ、というのが僕の個人的な見解だ。自分のルートドメインでブログを始めたいという人には、僕はいつも、「blog.yoursite.com」よりも「yoursite.com/blog」とういうURLを勧めている。新しいコンテンツのセクションを立ち上げたい人には、「newstuff.yoursite.com」よりも「yoursite.com/newstuff」がお勧めだ。

しかしながら、例外もある。

サブドメインを分けて使うべきケース

次のようなケースでは、サブドメインの使用が効果を発揮するかもしれない。

  • ある検索クエリで、メインで使っているドメイン内のページがすでに2つ検索上位を獲得している(そして、同じキーワードでの検索結果に表示される自分のページをもっと増やしたい)場合。

    グーグルは通常、検索結果のページ上に1つのサブドメインから最大でも2つのURLしか表示してくれない。ところが、サブドメインが複数ある場合は、そのルートドメインに属するURLを3つ以上表示してくれる可能性がある。だから、この場合は複数のサブドメインを使うことが有効なんだ。「seobook.com」というドメイン名を所有するつアーロン・ウォール氏が、このテクニックを使って1ページ目にwww.seobook.com、tools.seobook.com、training.seobook.comなどを載せている

  • 特定のキーワードで自分のページを上位にランクさせるため、サブドメイン名としてそのキーワードを使う(またはサブドメイン+ルートドメインの組み合わせでキーフレーズを完成させる)場合。

    このやり方だと、外部からリンクしてもらう際にURLをコピー&ペーストしてもらうだけで、最良のアンカーテキストを手に入れることができる。たとえば、「watch-reviews.com」というサイトのオーナーがいたとして、特定のブランドを使った「rolex.watch-reviews.com」というサブドメインを持っているとする。すると、多くの人がこのサブドメインのURLを使ってリンクしてくれるから、このサイトのページに完璧なアンカーテキストを提供してもらえる。

  • すでに自分のサブドメインが十分に認知され、高い検索順位も獲得しているので、URLを変えると損をする場合。

    以前、サブドメインをルートドメイン上のサブフォルダにリダイレクトさせる作業をしたところ、トラフィックと検索順位に相当な上昇がみられた。ただし、このやり方が有効なのは、サブドメインを多数抱えているルートドメインの場合だ。もしサブドメインが5個以下で、今のところうまくいっているのなら、あまり気にする必要はない(とはいえ念のため、試しに1つのサブドメインだけリダイレクトして、様子をみるのもいいだろう)。

複数サブドメインの使用が有効になり得る状況はほかにも、もっと非常にテクニカルなケースを含めていくつかあるが、やはりベストプラクティスは、1つのルートドメインにサブドメインを1つだけ使い、そのサブフォルダにすべてのコンテンツを収めることだ。

僕の経験からすると、SEOに精通した人が自分のやっていることやその理由を十分に把握したうえで行う場合を除き、この考え方を基本とすべきだ。

マイクロサイト(別ドメイン名)を使う意味があるケース

サブドメインと同様に、マイクロサイト(独立したドメイン名での別サイト展開)も適切な状況では使う価値がある。

  • これから立ち上げる製品/サービス/事業を、将来的には売却するつもりでいる場合や、メインのサイト/事業と無縁のブランドを別のドメイン名で新規に立ち上げる場合

    この場合、マイクロサイトが(または複数の独立したマクロサイトでも)理にかなっている。事業をドメイン名ごと売却するのなら簡単だが、サブドメインやサブフォルダを使っていると、売却するのにずっと苦労する。

  • 自分のサイトやブランドと関わりがあると知られたくないような商品/サービス/販促活動を開始しようとしており、自分のルートドメインとサブドメインの評価が新規コンテンツの検索順位に寄与しなくても構わない場合。

  • ターゲットにしているキーワードと完全に一致するドメイン名を持っている場合

    この場合、マイクロサイトは威力を発揮しうる。グーグルは完全に一致するドメイン名を優先して高い順位を付けるから、そのこと自体が非常に強力なSEOツールとして活用できる。

  • 自分のサイトとほとんど関連のないコンテンツを提供したいが、リンクおよびユーザーの増加を妨げるブランドの混同やビジネス上の結びつきといった潜在的リスクを避けたい場合。

    ただし注意が必要だ。これを大規模に実行して、その目的がリンクをかき集めて自分のサイトに301リダイレクトすることだというのが明らかな場合、検索エンジンが「スパム/操作」と見なす一線を越えたと判断して、価値を失ってしまう可能性がある。

マイクロサイトに関して、優れた活用法や使う意味がある状況というのは、多分ほかにもいくつかあるけれど、傾向としては上で説明した原則のどれかにあてはまるはずだ。

マイクロサイトの大きな問題は、運営期間が長くて獲得リンク数も多いサイトに対して検索エンジンが与える信頼やオーソリティ、順位獲得能力、配慮などをまったく引き継げないことだ。2つのドメイン名の間でリンクすれば、検索エンジンが「おや、これら2つのサイトは同じ会社が所有しているな。あちらは信用できるから、こちらも信用しよう」と考えてくれるはず、なんて勘違いしていると、新プロジェクトの評価が出たときに幹部のご機嫌を大いに損ねる結果になりかねない。

いつものように、みんながこの話題に関して意見や体験をコメントしてくれるのを期待しているよ。

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