CMS導入活用ガイド

ステップ式! CMS活用 はじめの一歩
CMS導入でのコンテンツ移行を成功させる8つのポイント - 既存コンテンツは宝の山

今回は、CMS導入時に既存サイトのコンテンツをうまく移行するための、8つのポイントを紹介する。

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CMSは、コンテンツやサイトの管理に行き詰ったときに導入を考え始めることが多い。既存のサイトへCMSを導入する場合、過去の既存コンテンツをCMS管理下に移行するという作業が必ず発生する。この作業は難易度が高いだけでなく、予想以上に時間や工数がかかるものだ。発注側が移行に関する予算やスケジュールを確保していないこともあり、導入ベンダーは移行に対して消極的で、仕方なく引き受けることが多い。

だが、既存コンテンツは“長年に渡ってコストをかけて蓄積してきた資産”であって、“やっかいな過去の遺産”では決してない。コンテンツが充実しているからこそサイトの価値が高まり、競合との差別化にもつながるのだ。

今回は、この大切なコンテンツの移行を効率よく進める、8つのポイントを紹介する。

1.まずは棚卸しで全体を把握する、2.移行すべきページを選定する、3.移行のレベルを分ける、4.URLは変更しない、5.既存コンテンツをクリーンにしておく、6.リンクやHTMLを自動チェックする、7.時間に解決させる、8.移行の後にリニューアルする
図1 コンテンツ移行を成功させる、8つのポイント

1.まずは棚卸しで全体を把握する

管理するためには、その対象について把握する必要がある。全ファイル(ページ)をリスト化したインベントリ(在庫表)を作成し、下記のような項目を明確にしよう。Excelで表を作るのだ。

  • ページ名
  • URL
  • 所属カテゴリ(またはタグ)
  • 担当者(オーナー)
  • 公開日
  • 公開期間
  • 保管期間(非公開にした後に削除しないで保持しておく期間)
  • アクセス数(平均月間PVなど)
  • コンバージョン率(資料請求や購買に至る割合)
  • 被リンク数(外部サイトからリンクされているURLはSEO的な価値があるため)

担当者や公開期間はカテゴリ(ディレクトリ)単位での管理でもかまわない。場合によっては不要な項目や追加すべき項目もあるだろう。ページ数が多いとこの作業は非常に時間がかかるが、今後のコンテンツ管理のためと思って地道に完成させよう。

2.移行すべきページを選定する

ページ数が数千を超えると、すべてのコンテンツを移行することが難しくなってくる。そもそもサイト上に残しておくべきページは何なのかを再確認しよう。下記のようなページは移行する必要性は低く、移行対象からの除外を検討すべきだ。

  • 公開期間を過ぎたページ
  • もうすぐ(CMSリリース後に短期間で)公開期間が終わるページ
  • 価値が低くなったページ
  • 担当者を特定または設定できなかったページ
  • 今後、更新することも再利用することもないページ

さらに、移行対象から除外されたページについても、いくつかの扱い方にわかれる。

Webサーバー上から削除する もっとも手軽で安全だが、サイト内のリンク切れやサイト外からの被リンク数減少によるSEO効果の低下に注意しよう。
バイナリのファイルとしてCMS上に保管する ページをファイル単位でインポートできるCMSもある。これだけでもバージョン管理やワークフローのメリットを得られるようになるが、デザインの一貫性を保つのが難しく、リンク切れが発生することもあるので注意。
Webサーバー上にそのまま残しておく もっとも消極的な方法。CMSが配信を行うファイル群と残しておくファイル群はディレクトリを分けておいたほうがよい。
表1 移行対象外のページの扱い

3.移行のレベルを分ける

サイトの規模が大きいと、選定したコンテンツを完全に移行するのはコストと時間がかかり、非現実的なことがある。コンテンツに必要とされる粒度を見極めて、効率良く対処しよう。

  • ファイルのまま移行する
  • ヘッダーとフッターだけ差し替えて移行する
  • 大きな本文の塊としてテンプレートに流し込む
  • 項目ごとに分割してテンプレートに流し込む

下に行くほどきめ細かい管理が可能になり、コンテンツの再利用もしやすいが、移行の作業量は増えていく。ここのバランスを調整すると、スケジュールやコストの帳尻を合わせることができる。

4.URLは変更しない

既存ページのURLを変更するとサイト内のリンクや外部サイトからのリンクが切れてしまうため、ユーザーにとっての利便性が落ちるだけでなく、SEOの効果も落ちることになる。サーバー側の設定で「301リダイレクト」(自動転送)を設定すればリンク切れは解消されるが、

  • .htaccessが無効の場合はサーバー管理者に依頼が必要
  • リダイレクトが重なり合い、把握しきれなくなる
  • 設定が目に見えないため壊れても気がつかない

といった理由で、リダイレクト設定は長期的な運用が難しい。また、SEO効果を完全に引き継げる保証もないため、検索結果での順位が下がり集客効果が下がることがある。URLを変えるのは極力避けるようにしよう

また、コンテンツの移行を何度かに分けて行う場合、新旧のページが一時的に混在することになる。静的ページをCMS配下に移行してもURLが変わらないようにしておけば、サイトを運用しながら少しずつ移行を行うことが可能になり、スケジューリングを柔軟に行えるようになる。デザインを変更しないでCMSを導入する場合は、CMS移行が少しずつ進行していることに、ユーザーは気づくこともできないかもしれない。

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