成長に合わせて自由に拡張できるライセンス無料のオープンソースCMS「OpenCms」／ユビキャスト

[商用CMSガイド]　編集部の気になる製品チェック！

サイト成長に合わせて自由に拡張できる
ライセンス無料のオープンソースCMS

OpenCms
株式会社ユビキャスト

URL　http://www.ubicast.com

大規模サイトに適した
拡張が容易なライセンスフリーのCMS

OpenCmsは、Javaで開発されたXMLをベースとした、特に大規模サイトに適したCMSだ。もともと、ドイツで開発されたオープンソースのCMSで、日本ではユビキャストが日本語にローカライズして提供を行い、サポートサービスも行う。ASPの提供も準備中だという。

一般的にある、サーバー単位やCPUライセンス形式のCMSでは、ウェブサイトのサーバーを増強するときに追加ライセンス料が発生することがあるが、OpenCmsはライセンスフリーのオープンソースCMSのため、サイトの成長にあわせ、コストを気にしない自由な拡張が可能だ。既存コンテンツの移行についても、サポートツールが用意されているため短期間で移行できる。

XMLなどの標準技術、標準ライブラリを使って構成されているため、環境を問わずに導入できるのも特徴だ。

リテラシーにあわせた編集画面

OpenCmsの編集画面は、WYSIWYG編集、XML型編集、ソース編集と、利用するユーザーのリテラシーにあわせたものを利用でき、複数ユーザーでの更新作業が行える。更新管理は、外部ワークフローの利用も可能で、ファイル管理でもWebDAVに対応するなど、コンテンツ管理機能を進化させている。

さらに、制限のない履歴管理、承認ワークフローなど、信頼性の高いサイト運用を行うための機能が充実。編集者の利用権限管理やリンク切れチェック、プレビュー時刻の設定を行うタイムワープなどによって管理者の負荷を軽減する。

コンテンツはXMLベースでDBに格納され、リクエストに応じて表示され、転用なども簡単に行える。表示頻度が高い部分についてはディレクトリ単位でのキャッシュ設定により、DBの負荷も軽減できる。履歴管理は、自由に設定すれば、何段階でも前のバージョンに遡ることも可能だ。さらに、複数言語を同一ファイルに保存し、多国語や携帯表示などアクセス環境に合わせての自動切り換えもできる。

WYSIWIG編集画面。

ソース編集画面。

XML型編集画面。

サイトの目的にあわせて
柔軟なデザインテンプレートを作成

OpenCmsでは、ユーザー側でデザインを決定してからテンプレート制作を行うため、デザインに制約がない。運用開始後のデザインの変更も、タグベースで行うことが可能だ。ユビキャストでは、こうしたデザイン開発のために、ウェブサイト制作会社と連携することも多い。

OpenCmsの典型的な導入費用は、初期導入費用、テンプレート開発、トレーニングを含み、300万円～1,500万円ほど（サイト規模やテンプレート数、CRM連動などの開発にもよる）。初期開発期間は1か月半～3か月ほど。保守は年間契約とインシデント契約（10インシデント単位）がある。

エクスプローラビューでは、データベースの保存データをウェブサイトのディレクトリのように表示できる。

商用CMS製品　製品データ

商用CMS製品　対応機能データ

※注意：この記事の内容は『Web担当者現場のノウハウvol.12』掲載当時のものになります