編集長ブログ―安田英久
Google Insights(グーグルインサイト)はキーワード調査の強い味方! でもデータの読み方には注意

グーグルは、検索キーワード調査ツール「Google Insights for Search」を2008年8月5日に開始した(以下、「グーグルインサイト」と表記)。

グーグルインサイトは、同社のウェブ検索サービスで利用された検索キーワードの統計を調べられるサービスで、キーワードの人気の推移、どの地域の人がよく検索しているのか、関連キーワードは何か、関連キーワードで利用が急激に伸びているキーワードは何かなどを調査できる。

→グーグルインサイト
http://www.google.com/insights/search

グーグルインサイトを使ってみよう

グーグルインサイトは主に同社のキーワード広告サービスであるアドワーズ広告の広告主が、出稿するキーワードをより柔軟に調査検討することを念頭に作られたものだが、もちろんSEO目的の社内的なキーワード調査にも利用できる。

インターフェイスは英語だが、日本のデータもちゃんと取り込まれており、日本語のキーワードも調査できるのがありがたい。

使い方は簡単で、画面上部の「Search terms」に調査したいキーワードを入力して「Search」ボタンをクリックするだけ。

時系列の検索ボリューム(ユーザーの関心度)を示すグラフが表示され、その下に地域ごとの検索相対ボリュームとマップ、さらにその下には関連キーワードや急上昇キーワードが表示される。

Google Insights for Search

ただし、グーグルアカウントにログインしていないと利用できない機能が一部あることに注意が必要だ。ログインしていない場合、グラフのY軸や関連キーワードなどの数値が表示されない。また、CSV形式によるファイルのダウンロードもログイン状態でないと利用できない。

ちなみに、急上昇キーワードは、指定した期間において、その直前の期間と比べて急激に検索量が増えたものを示している(2004年以降の期間を指定している場合は、2004年以降と2004年を比較)。キーワードの右に表示される「Breakout」は、ある期間に5000%以上の検索量上昇率があったことを示している。

英語のキーワードに関して日本のユーザーの検索状況のみを調べたい場合や、日本のなかでも特定の地域の検索状況を調べたい場合は、右側の「Filter」で「Worldwide」となっている部分を「Japan」に変更する。日本を選択してから、さらに都道府県を絞り込むことも可能だ。

カテゴリを絞り込むこともできる。たとえばキーワードに「エビ」を指定して、カテゴリに「Entertainment」を選べば「エビちゃん」関連の情報に絞り込めるし、「Food & Drink」を選べば食品の「エビ」に絞り込める。

複数のキーワードを調べたいときは、キーワード入力欄の「+ Add search term」をクリックする(左側の「Compare by」を「Search terms」にしておく)。新しいキーワード入力欄が現れるので、比較したいキーワードを入力して「Search」をクリックすると、それぞれのキーワードの状況を表すグラフが表示される。

複数のキーワードをまとめて扱いたい場合は、キーワードを「+(プラス記号)」でつなげる。たとえば、アクセス解析、SEO、CMSの3つについて、それぞれの関連キーワードをまとめて比較したい場合は「アクセス解析 + web解析 + ログ解析」「SEO + 検索エンジン対策」「CMS + コンテンツ管理」を比較する。

あるキーワードの検索状況を複数の期間で比較することもできる。左側の「Compare by」から「Time ranges」を選ぶと、真ん中に「Time ranges」枠が出るので、キーワード比較のときと同じように「+ Add time range」をクリックして比較したい期間を指定していく。

同様にして、あるキーワードに関して複数の地域の状況を比較することも可能だ。

また、ある条件での人気キーワードを調べることもできる。キーワードを指定せずに、地域や期間やカテゴリを指定して「Search」をクリックすると、グラフの下に、その条件での人気キーワードと急上昇キーワードの一覧が表示される。たとえば、日本全体で2008年7月~8月のライフスタイルカテゴリを調べてみると、人気キーワードは「花火」「花火大会」などで、急上昇キーワードの上位は「江戸川花火」「PL花火」「隅田川花火」といったデータが表示された。

どういうデータなの?

グーグルインサイトでは、グーグルのウェブ検索で利用された検索キーワードの一部から全体の検索ボリュームを計算して表示している。表示されるデータは、どちらかというと「ある人が指定された条件でそのキーワードを検索する可能性」といった意味合いのデータとなる。

一部の場合を除き、基本的にグーグルインサイトのデータは毎日更新される。

注意してほしいのは、グラフや関連キーワードで表示されている数値は、絶対値としての検索回数ではないこと。

グーグルインサイトでは、指定された期間でのグーグル全体の検索量に対する比率を、得られたデータのうち最も多かった検索量を100として0から100の値に正規化した相対量で表示している。そのため、あるキーワードの2008年1月の検索量を調べたら60で、また別のキーワードの2007年6月の検索量を調べたら15だったとしても、その2つの数字を直接比較できない(キーワード比較検索をすると、最初のキーワードに合わせて調整されるので、同じ軸で比較できる)。

また、検索量のデータは、その地域での全体的な検索量に対して正規化されているため、地域を比較するときには注意が必要だ。

たとえば、「hotel」のキーワードに関して、「全米」と「英国ウェールズ」で地域の比較をした場合、全米の検索量が29に対してウェールズの検索量が68となる。この数値が意味するのは、ウェールズでは全米の倍の回数「hotel」が検索されているということではなく、ウェールズのほうが「hotel」を検索する比率が米国よりも高いということだ(絶対数がどちらが多いのかはわからない)。

データの読み方に多少の注意点は必要だが、検索マーケターにとって便利なキーワード調査ツールで、日本語のデータを扱えるものが増えたのは喜ぶべきことだろう。ぜひ活用してみてほしい。

この記事は、メールマガジン「Web担ウィークリー」やINTERNET Watchの「週刊 Web担当者フォーラム通信」に掲載されたコラムをWeb担サイト上に再掲したものです。

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