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live.comの有名サービスを乗っ取り可能な状態に置いていた“うっかりミス”の実態

SEOmoz 2008/7/22(火) 09:00 コメント(0) トラックバック(0) この記事をTwitterでつぶやく(1)この記事をはてなブックマークに追加(10)この記事をクリップ!この記事をYahoo!ブックマークに登録この記事をnewsingで投票この記事をSphinn Japanで投票 印刷用印刷用

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※Web担編注

Farecastは、航空料金の予測情報を提供するツールで、2008年4月にマイクロソフトが買収。現在はLiveサービスの一環としてベータ版を提供中(参照URL)。

少し前に、私はSEOコンサルタントのロブ・ケリー氏と、特に競争力の高い検索キーワードについて話し合いながら、いろんな検索結果ページ(SERP)を見て回っていたの。検索キーワードを「cheap flights」(格安航空券)として打ち込むと、結果のほとんどは予想どおりのサイトたちで、グーグルの返してきたトップ10はほぼ順当なものだったわ。そして、トップ10の一番下に表示されていたのが、「farecast.live.com

グーグルトップ10の一番下に表示されていたfarecast.live.com

念のために言っておくと、問題のFarecastっていうのは、マイクロソフトに買収される以前、SEOmozのクライアントだった。今はうちのクライアントじゃないけれど、この市場を相手に仕事をしたことがあるし、このサイトにも関わっていたから、なんだか気になったの。

で、私が最初に気づいたのは、タイトルタグと説明文がイマイチだってこと。でも、私が検索結果をクリックして問題のサイトに行くと、もっとおかしなことになっちゃったの。ページは読み込めたけど、表示されたのは、Farecastやマイクロソフトと関係あるとはまったく思えないコンテンツ。

Farecastやマイクロソフトと関係あるとはまったく思えないコンテンツ

ページを再読み込みしてみると、そのたびに違う内容が表示されるの。以下がその例よ。

ページ再読み込みのたびに違う内容が表示される
ページ再読み込みのたびに違う内容が表示される
ページ再読み込みのたびに違う内容が表示される

再読み込みするたびに、エラーページも含めて、次々と変なページが現れたわ。正しく読み込めたページで検索してみようとしたけれど、だめだった。Farecastの以前のドメイン名に行ってみたらどうなるんだろうと思って、それも試してみたわ。そうしたら、「farecast.com」→「farecast.live.com」は正しくリダイレクトされたけれども、「www.farecast.com」→「farecast.live.com」は正しくリダイレクトされなかったの(今はうまくリダイレクトされているみたい)。

※Web担編注

Web-Snifferは、ブラウザ←→サーバー間でHTTPを利用してどのようなやり取りをしているかを確認できるサイト。URLを入力すると,同サイトからそのURLにアクセスし,その際に送受信した「HTTPリクエストヘッダー」や「HTTPレスポンスヘッダー」の内容を表示する(参照URL)。

Web-Snifferの結果も奇妙だったわ。「farecast.live.com」をWeb-Snifferで確認してみると、やっぱり確認するたびに違うページが現れたの。次から次へとおかしな内容が表示されるのも目を引いたけど、ドメイン名パーキングのページが表示されたという事実はもっと興味深いわね。ロブは、これがマイクロソフト自身の招いたDNSエラーじゃないかと考えて、自分のパークドメインのリストにLive.comを加えられるかどうかやってみたの。そしたら、できちゃったのよ。

自分のパークドメインのリストにLive.comを追加

なんてことかしら。ドメインパーキング業者のSedoは、ロブがLive.comを所有していると考えて、そのページから上がる広告手数料をロブのものとして計算してたの。そのときの会話を以下に載せるわね。

23:02:05 ロブ:あ、やばい!
23:02:23 ロブ:「Live.comがあなたのパークアカウントに追加されました」だって
23:02:28 ジェーン(私):まさか
23:02:29 ジェーン:そんな
23:02:29 ジェーン:バカな

何週間か前に、Distilledのダンカンが、アップルのサイトをネタにして、Akamaiのシステムを利用した企業サイトの国際展開問題について書いていたけど、Akamaiの負荷分散システムを利用することで、Googlebotには米国向けのコンテンツしか見えなくなっているの。Akamaiは地域に応じて配信するコンテンツを振り分けているけど、マイクロソフトの誰かがSedoのIPアドレスをAkamaiのルーティングシステムに加えたらしいのよね。

こんなやり方で収入を得るのは完全に違法なので、ロブはすぐにSedoにメールを送信したわ。トラフィックも手数料の支払いも止めてもらって、この問題はどうやら解決できたみたい。同様に、マイクロソフトのほうの問題も修正され、今「farecast.live.com」は正しく動いてるってわけ。

この問題については、ロブのほうが私よりずっと上手く説明できるので、ロブの説明をそのまま引用するわね。

マイクロソフトは、自社のDNSサーバーと「farecast.live.com」のコンテンツ配信ネットワークにAkamaiのシステムを使っているようだね。

普通、こういうシステムを利用するのは、サーバーの過負荷を防ぐために、クライアントのコンテンツのコピーを、世界中に分散したサーバーにキャッシュする場合か、あるいは、負荷を分散させるために、クライアントのサーバーがお互いにやりとりするリクエストをフィルタリングする場合だ。

そこで考えられるのは、マイクロソフトの従業員の誰かが、リクエストを返す役割を担うサーバーのIPアドレスとして、ドメイン名のオークションとパーキングを手がけているSedoのIPアドレスを、うっかり間違って指定してしまったということだね。

そのため、本来ならばコンテンツをもっているAkamaiのサーバーに送られるべきリクエストの一部が、Sedoのサーバーに送られていた。Sedoのパーキングサーバーは、どんなドメイン名でも、そのドメイン名に合った広告を配信する仕組みをもっているので、おかしな広告が表示されちゃっていたということだ。

なるほど。結論としては、自分のサイトから目を離すなってことよね。大規模なサイトで、利益性の高いキーワードで上位にランクされている場合は特にね。この問題を見つけたのがもっと悪どい誰かじゃなくて、ロブと私だったことを、Live.comは喜んでもいいはずだわ。

この記事は、Daily SEOmoz Blog に掲載された以下の記事を日本語訳したものです。
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原文:「A Very Unfortunate Error For Farecast and Live」 by Jane Copland (2008/06/25 17:56 PDT)
記事セレクション:渡辺隆広株式会社アイレップ) 翻訳:株式会社ガリレオ
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