安く!早く!を実現するサイト制作の発注マニュアル
見積書サンプル&プロが教える見積書7つの極意①――1社見積もりと相見積もりを極める

安く!早く!を実現するサイト制作の発注マニュアル

[特集] 安く! 早く! を実現するサイト制作の発注マニュアル
賢い発注のやり方&失敗するやり方 制作会社とのうまい付き合い方教えます

賢く! 安く! 発注するために知っておきたい見積もりチェック術
プロが教える見積書7つの極意

ウェブサイトの見積もりでは、総額が大きいわりに不透明な部分も多く、制作会社によって見積書の内容が異なることもある。本稿では、発注と制作を円滑に進めるために知っておきたい見積もりの基本と注意すべきポイントを示す。

ウェブサイト制作では、発注する会社の業種やサービス内容、制作期間、求める機能などによって、制作にかかる手間が大きく変わるものだ。当然それにともなって価格も大きく上下するため、引越しや保険、中古車販売のようにウェブ上で簡単に正確な見積もりを出すのは難しい。

ウェブサイト制作を発注する側にとっては相場がわかりにくく、なかなか発注の決断がしにくい状況を生み出していることも事実である。見積もりをもらっても、それが高いのか安いのか判断する術もなく、何を基準に話を進めていいのか戸惑う企業のWeb担当者も多いはずだ。

そこで今回は、発注に不安をお持ちの方のために、ロフトワークで実際に使っている見積書を典型例として用意した(右ページのサンプル見積書)。これを参照しながら、見積もりをお願いする制作会社の選び方から、見積書の種類、見積もりをより適正なものにする方法、もらった見積書でチェックすべき事を紹介する。賢く、安く、安全に、思い通りのウェブサイトを作るための「見積もりチェック術」をサイト制作側の観点から提案したい。

サンプル見積書&見積書を確認するときのチェックポイント
(図はクリックで拡大)見積書はロフトワークで実際に使っているもの(デザインは実物とは異なる)。
サンプル見積書
図1 見積もりの標準的な流れ
図1 見積もりの標準的な流れ

極意その1
1社見積もりと相見積もりを極める

見積もりを依頼する前にRFP(Request for Proposal:提案依頼書)を用意できればベストだが、どのようなものかわからない場合、制作するサイトの「目的」と「目標」は確認しておこう。絶対に必要な機能は何か、制作開始日と公開予定日はいつか、おおまかでもイメージできていれば見積もりを依頼できる。

依頼先は実績を要チェック

次に制作会社の選び方だが、依頼したい会社の自社サイトと制作実績を必ずチェックしよう。何社ものサイトを見て回るのは骨が折れるが、これをやることで見積もり時のミスマッチを軽減できる。まず、自社サイトがつたない会社に発注しても信頼性のある見積書が出てくる可能性は低い、さらに過去のサイト制作実績が、自分の発注したいサイトの規模やイメージとずれているようなら、見積もりをお願いするまでもない。

あくまで主観だが、大きな会社のWeb担当者はその辺りをあまり見ていないケースが多いように感じる。逆に、小さな会社の担当者はこうした事前調査にとにかく熱心だ。質の高いウェブサイトを適正な価格で作りたいのであれば、制作会社の実績を見る手間を惜しまないことは重要である。

見積もりの依頼をする場合、最初から1社に絞って依頼する場合と、複数の会社に依頼する場合(いわゆる「相見積もり」)の、2つがある。

1社に絞って依頼する場合

知り合いの会社、すでに取引がある会社、依頼したいサイトの領域での実績が特に優れている制作会社には、そこだけに見積もりを依頼することが多い。そのような制作会社には値段には表れないノウハウが蓄積されており、実際の作業に入ってからもスムーズに運ぶ確率が高いからだ。さっそく、要望をRFPにまとめて、見積書作成を依頼しよう。

ウェブサイトに対する要望が不確定であったり、RFPを作るまでにはイメージが具体化できていなかったりする場合、1社に絞って綿密に打ち合わせをしながら、固まってきた段階で見積もりを依頼するのがいいだろう。

最初から1社に絞ることの利点は、事前の打ち合わせに時間をかけることができ、意思を反映したウェブサイトを作ることができる点である。反面、見積もり価格が高止まりし、金額を調整しづらいという欠点もある(表1)。

表1 1社見積もりのメリット&デメリット
1社見積もり

知り合いの会社、すでに取引がある会社、依頼したいサイトの領域での実績が特に優れている制作会社がある場合。

メリット
サイトのイメージが具体化できていない場合、事前の打ち合わせに時間をかけることができ、意思を反映したウェブサイトを作れる。

デメリット
見積もり価格が高止まりし、金額の調整が利きづらいこともある。

複数の制作会社に依頼する場合(相見積もり)

一方、相見積もりやコンペでは、複数の提案書や見積書を比較できる利点がある。うまく活用すれば、コストパフォーマンスの高い提案をもらうこともできる。自社でRFPが用意できているなら、いくつかの会社に同時に渡して提案書と見積書を作ってもらおう。RFPがない場合でも、サイトの目的と予算規模、制作期間を伝えれば、RFPと提案書と見積書を作ってくれる制作会社もある。

なんだかいいとこだらけのように見える相見積もりだが、実績がある会社や自社の品質に自信がある会社は無理に価格を下げようとしないため、比較すれば高くなる傾向は否めない。コンペは手間がかかるため、基本的に応じないという会社もある。どういうタイプの制作会社かは、ウェブサイトで制作実績を見ればある程度推測できるだろうが、相見積もりを受けてもらえるか、率直に聞いてもかまわない。

相見積もりやコンペに積極的なのは、実績を積みたい会社だったり、仕事が少なくて困っている会社だったりする。そのため、どうしても「コストダウン」にばかり目が向きがちになるが、「安かろう悪かろう」な制作会社をつかんでしまう危険性もあるので注意したい。相見積もりを見れば安くて積極的な会社に頼みたくなるもの。上司もそう判断しやすいだろう。しかし、「積極的な提案がないから」「値引きをしてくれないから」とやる気だけがある会社に頼み、結果として、プロジェクト全体が無駄になってしまうことは、大型プロジェクトになるほど数多くあるものだ(表2)。

表2 相見積もりのメリット&デメリット
相見積もり

依頼したい会社が絞りきれない場合。自社でRFPを用意するのがベストだが、RFPがない場合でも、サイトの目的と予算規模、制作期間を伝えればOK。

メリット
複数の提案書や見積書を比較できる。コストパフォーマンスの高い提案をもらえる。

デメリット
安さや値引きに社内の目が行き、経験が少ない会社に依頼しがちになる。実績のある会社、品質に自身のある会社が価格競争に対応や参加をしてくれないことがある。

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