企画エクササイズ
アイディアは演繹法、マーケティングは帰納法で考える ~「発想する」エクササイズ

『~ひらめきが加速する~企画エクササイズ』

この記事は、書籍『ひらめきが加速する 企画エクササイズ』の内容を、Web担当者Forum用に抜粋してオンライン版として公開するものです。

脳内脂肪を燃やす
発想の新体操68本!

企画のもとになるアイディアは日常の関心事から生まれてくるもの。そのアイディアと消費者ニーズが重なったときに、企画は成立します。プランナー「くぼたつ」こと久保田達也による、企画を立てるプロセスで実践する方法を「発想」「共有」「表現」「思考」「分析」の5章立てで紹介。いますぐできる脳のトレーニングを68プログラム用意しました!

『~ひらめきが加速する~企画エクササイズ

  • ISBN978-4-8443-2461-4
  • 1,659円(税込)
  • 久保田達也 著

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複合型で
新しいビジネスを考えよう

本書のP.114では、ロジカルシンキングによる「問題解決手法」を紹介しています。ロジカルシンキングとは、理屈、理論、論理でじっくり考えていく思考法のことです。したがって、ひらめきや発想力とは少し違うのです。つまり、発想力には自信がないけど論理的に考えるのならできそうだという人が、この思考法に向いているわけです。

ここでは、「問題解決」以外の論理思考の中から基本的なものを挙げて、企画に役立てる方法を紹介します。

最初は、「演繹(えんえき)法」と「帰納法」です。それらを企画に置き換えて説明すると、演繹法というのは、ものごとから仮説を見出すことです。目の前にあるものをじっくり見て、だったら「こういうものがあるんじゃないか!」と推論する。これは企画のプロセスで言うと、アイディアになります。それが演繹法です。

帰納法というのは、目の前にあるものから共通事項を見出すことです。「この共通事項は○○ということになる」とまとめてしまうこと。または、「トータルで言うと、○○ということ」というふうに、1つのキーワードでまとめてしまうことです。演繹法がアイディアだとすると、帰納法は調査やマーケティングにあたります。企画からすれば「ひらめく演繹」と「まとめる帰納」ということです。

「演繹法」と「帰納法」を一緒に使うとどうなるでしょうか。わかりやすい問題を出して考えてみましょう。「リンゴ」と「ミカン」があります。もう1つあるとすればなんでしょうか。

まず、演繹法で考えてみます。リンゴとミカンと来たからには、何かがあってよいな、とこう考えてみます。たとえば、バナナと解きました。リンゴがあってミカンがあるのだから当然、横にバナナがあってもよいだろうし、スイカがあってもよいだろうし、メロンがあってもよいだろうし、くだものであれば何でもよいだろうというふうに解く。これは演繹法です。

次に帰納法で解くとどうなるか。リンゴがあってミカンがある。この共通事項を見出すと、「くだもの」である。これが帰納法なのです。

では複合的に考えるとどうなるでしょう。まず、「リンゴがあってミカンがある。この先に何があるか」という質問があった場合に、まず帰納法で共通項はくだものであると解きます。だったらバナナがあってもよいじゃないかとなってくる。つまり帰納法で解いたくだものが、演繹法ではバナナでもよいではないかとなるわけです。これが複合型発想です。

複合型で商品の品揃えを決める

別の問題を出してみましょう。マフラーとネクタイがあります。これを帰納法で解いてみると、両方とも布地である。これが共通項ですね。また、長いものである。これも共通項です。では、ここから先、両方とも布地なのだからシャツでもいいじゃないか。だったら帽子でもいいじゃないか。靴下でもいいじゃないか、とほかのものを探していきます。これが演繹法です。

たとえばファッションのお店を開いたとします。マフラー、それからネクタイを売っています。ほかにどんな品揃えをしたらよいかと考えたときに、長いもののお店と考えたら、長いものだから靴下を考えてみる。さらにちょっと長めの洋服を仕入れてみる。

これは両方とも布地であると思ったら、ナチュラルな布地の素材で用意したファッションをトータルで用意する。

そういうふうに、帰納法から演繹法を発想すると、無理なく面白いアイディアが生まれてきます。

あなたも、目の前にあるものを2つ選び、まずは帰納法で考え、さらに演繹法で解いてみましょう。これがエクササイズになります。

企画の視点で見る演繹法と帰納法 1
まずは帰納法と演繹法を別々に考え、次のステップでは帰納法から演繹法へと発想する(複合型)ことで、新しいアイディアが生まれてくるようになる。マーケティングでは、帰納法でデータを読み解いたあと、演繹法で発想を転換する。

複合型でマーケティングデータを読み解く

もうひとつ、マーケティング調査をしてみたら、あるグラフ結果が出たとします。消費者の意見をまとめてみたら、ある線が見えてきたわけです。これを帰納法で解くと、「消費者の動向は何々である」と言い切ります。「消費者動向としては、趣味嗜好はこのように変化している」と言ってもよいでしょう。調査データからは、そういった共通項をまとめることができます。これが帰納法です。

では、その先、演繹法ではどんなことが考えられるでしょうか。「今はこうなんだ。だけどこの先、きっとこうなる。この傾向から、今後はこういう商品が売れるのではないか」と推論する。これが演繹法です。

以上のように、「マーケティング調査をしたら、こういう法則がわかった。だから、これからの商品はこうなる」というのが、帰納法と演繹法の複合型発想です。

企画の視点で見る演繹法と帰納法 2
マーケティング調査をして分析をしたときに、共通項をまとめて法則を見つけるのが帰納法。現在の傾向がこうだから、今後はこうなるのではないだろうかと考えるのが演繹法。これはあくまで企画的な見方。数学・哲学の見解とは異なるので注意。
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