Moz - SEOとインバウンドマーケティングの実践情報

.eduドメインの輝きは失われてしまうのか?

※Web担編注

.eduや.gov(教育機関や政府機関用のトップレベルドメイン名)は限られた組織しか利用できないため、それらのドメイン名で置かれているページからのリンクは、.comなどのだれでも利用できるドメイン名に置かれているページからのリンクに比べると重みが高くなる。日本で言うと.ac.jpや.go.jpなどのドメイン名だ。

あのJoe Whyteという人は最近忙しいわね。インスタントメッセージで私やJaneにいろいろうるさく言ってきているの。新しいサイトを立ち上げて運営し、.eduサイトからリンクを獲得する方法なんて記事を掲載する時間があったなんて、本当に驚きだわ。この記事は、簡単に言うと、人材募集欄を設けている.eduサイトを見つけて、求人情報を投稿するように勧めている。多くの求人掲示板は、企業のウェブサイトを掲載できるようになっているのだけど、Joeが言っているのはまさにそのことね。

名案だとは思うのだけど、現時点で誰も雇う気がない場合はどうなるのかしら? 強力で質の高いリンクを自分のサイトに得たいというだけで、飢えた大量の学生に期待を抱かせてしまうなんてのは、なんだかひどい話よね。だから私は、このブログ記事を書く。Joeが「Cialis」(シアリス:勃起不全治療薬)を検索したスクリーンショットを掲載していて、その中の3つが.eduドメインのページなんだけど、これってやっぱりおかしいわ。.eduや.govのドメインから得られるリンクの重要度がこれほど高いのは、信頼できる権威あるドメインだと考えられているからよ。だけど、最近は被リンク獲得を目的に.eduサイトを利用する例が増えていて、もう違うんじゃないかと私は思うようになった。

Cialisの販売と.eduドメインのページがどう関連するのかしら? 大学がこの薬について調査をしているとか、論文のためにこの薬を研究している学生がいるというのなら理解できるのだけど、検索結果で上位に出てきたサイトは、明らかにそうした例外じゃない。あからさまなスパムだし、検索エンジンには気が付いてよって思うわ。時折見かける「.eduリンクを獲得するための○○つのヒント」みたいなSEO関係の記事は、全般的に有益で善良な記事なのだけど、内容がないスパムみたいなページが楽々と検索結果に登場して、念願の.eduリンクを獲得しようという正しいSEOの試みに傷をつけるのは、見ているとイライラしてしまうわ。

検索エンジンが.eduドメインを締め出さないことは、わかりきっている。でも、.eduリンクの重要度を調整するなどして、検索エンジンがこうしたスパムな検索結果に、何らかの対策を実施する時がきているんじゃないかと思う。もしSEOmozがおへそやユニコーンの記事を掲載し始めたら、SEOリソースとしての権威は低下して、読者はそのうち、確実に信頼できるほかのSEOサイトに流れていってしまうわね。.eduで同じことがすぐに起きるというわけじゃないけど、ポルノ、ピル、カジノなどの検索結果に.eduドメインのサイトがあると、私はがっかりするの。

.eduリンクが高い重要度をもつべきではないとは、必ずしも思わない。私はただ、.eduドメインの権威がどれくらい持続できるのだろうかと考えているだけ。検索エンジンは、.eduサイトの関連性と権威を維持するために、スパム除去をもっとうまくやる必要が出てくると思う。そうしないと、そのうち、viagra-cialis-penis-enlargement-a&m.eduなんてのが検索結果に現れても仕方がないもの。

.eduサイトを利用したスパム行為ってどう思う? .eduリンクがもつ重要性を犠牲にすることなく、検索エンジンがこの問題に効果的に対処するには、どうすればいいのかな?

この記事が役に立ったらシェア!
メルマガの登録はこちら Web担当者に役立つ情報をサクッとゲット!

人気記事トップ10(過去7日間)

今日の用語

robots.txt
ロボット型の検索エンジンが自分のページを登録しないようにするためにサイト管理者が ...→用語集へ

インフォメーション

RSSフィード


Web担を応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]