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ミニサイトにバイラルコンテンツを置かない5つの理由

私の大好きなCameronが、Search Engine Landに「ミニサイトにバイラルコンテンツを置く5つの理由」というおもしろい記事を掲載したの。書いたのは、同じCameronでも映画『フェリスはある朝突然に』の登場人物Cameron Fryeじゃなくて、ちょっと変わった苗字のCameron Olthuis氏の方。Cameronはこの記事で、バイラル(クチコミ)コンテンツを設けるのなら、ミニサイト(別ドメインとも言う)を使うのが必須だと言っているんじゃないのは明らかで、単にミニサイトを使う方がいいこともある、と推測しているだけなの。eMarketer.comの調査によると、「非常に経験豊かなマーケティング担当者」の37%がCameronの意見に賛成のようで、この人たちは「カッコいいマイクロサイト」がすばらしい結果をもたらしたと答えているわ。とはいえ、私から見れば、この数字も決して高いとは思えないけど。

あぁ、上品でダンディなCameron。でも私としては、なぜミニサイトにコンテンツを割り振りたくないと思うのか、みんなに思い出してもらいたいの(念のために言っておくと、これはCameronの記事のアラ探しをするものじゃなくて、ここで彼の主張を補足し完結させようとするものよ)。

  1. 新しいドメインは、サンドボックス行きになる危険性があり、その中のコンテンツがまったくランク入りできないかもしれない。必ずしもそうなるとは言わないけど、新しいドメインは元からあるドメインほど強力じゃない確率の方が高い。

  2. せっかく素敵な新しいトラフィックを得ても、そのすべてをメインのドメインに引き込めるわけじゃない。

  3. リンクの価値や意味なんかを分けてしまう。

  4. その結果、メインのコンテンツのランクを上げる手助けにはならず、2つのサイトのランクを上げる仕事にあくせくとするばかり。

  5. ユーザーがアクセスしてこないかもしれない。別サイトに置いた自社の商品か何かが、クチコミで広がるような超イカしたものならば、それが製品であれアイデアであれ、一も二もなくみんな「カッコいい~!」と言ってアクセスしてくれるわ。

もちろん、別ドメインを登録してバイラルマーケティングを展開したって構わない。そのあとリターンコード301(完全に移動)で、主ドメインにリダイレクトするだけだしね。私たちがSEOmozの「Web 2.0 Awards」でやったのが、まさにこれ。最初、別ドメイン「web2.0awards.org」で賞のサイトを立ち上げ、しばらくしてから301で「seomoz.org/web2.0」にリダイレクトしたの。このやり方で、SEOmozは健全なバックリンクを10万件以上獲得したわ。ちょっと「web 2.0」で検索してみて。ね、良い位置(私が見た時点では第11位)にランクされてるでしょ。おかげさまで、毎日かなりのトラフィックを獲得しているわ。

Cameronが挙げたミニサイトを支持する5つの理由と、私が挙げたミニサイトに反対する5つの理由で、「さまざまな見方」がほぼ出揃ったと言っていいんじゃないかしら。バイラルマーケティングが大成功を収めたなら、私が挙げた5つの理由なんてたわ言に過ぎないって一蹴しているだろうし、あまりうまくいかなかった人は、これから主ドメインでそうした戦術を貫いていくことを学んだかもしれない。この問題には、リスクとメリットの両側面があるんだと心に留めておきたいわね。それを踏まえて、どうすればより大きな価値が生まれるのか、自分自身で判断してね。

私が言いたかったのは、まあそんなところ。さてと、私からCameronに愛のメッセージを送って終わりにするかな。

CameronがSearch Engine Landにブログを書くんだったら、もっと私のCameronに書かせてあげてね。

『フェリスはある朝突然に』万歳!

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