終了した連載ユーザー視点のウェブデザインガイド
第3回 「資料請求」「問い合わせ」「会員登録」を増やすコツ

‹ 前123次 ›

一度に複数の登録や請求をユーザーにしてもらう

サービスを展開していると、「ある製品の資料請求と合わせて、他の資料も請求してほしい」とか、「関連サービスも訴求したい」といったケースもあるだろう。このような場合、必ずしもユーザーに最初の段階で情報を提供する必要はない。

たとえば、ビービットでユーザビリティテストを行った際、資料請求フォームにおいて、ユーザーに個人情報を入力してもらったあとの確認画面に「他の資料も請求できます」という風に、チェックボックス式で他の資料を数種類選べるようにした。その結果、テスト被験者10人中9人がほかの資料を合わせて請求する様子が観察された(図7)。

図7 関連情報の提示例。ひと通りの入力が終わったタイミングで、「〜もいかがですか?」という形でそのほかの資料の請求を促すと、スムーズに複数の資料を選択してもらえることが多い。ただし、無理矢理選択を求めても失敗に終わるだけである。あくまでも、「ユーザーに選択してもらう」という基本スタンスを守ることが重要だ。

ユーザーにとっては、個人情報を入力することは非常に面倒なことなので、「一度入力してしまった(コストをかけた)のだから、無料で他の資料ももらっておこう」という心理が働いたことが想定される。

もちろん、サービスの種類や画面のレイアウトによって一概に言えない部分はあるにせよ、情報の入力後に付加的なオプションを提供しておくと、そのオプションが選択される可能性は高いといえる。

ユーザーに資料をダイレクトに提示するのではなく、適切なタイミングで、「付加オプション」としての資料を提示することで、効果的な資料請求の実現ができる例だといえる。また、この手法はメルマガ登録や懸賞応募などにも応用できる。ぜひ参考にしてほしい。

個人情報の要求する最適なタイミングとは?

最後に、ユーザーに個人情報を要求するタイミングについて考えてみたい。

サイトのゴールとして、個人情報の入力をユーザーに求めるケースは少なくない。確かに、ユーザーの情報を元にサービスを提供するという流れは理にかなっているが、インターネットの世界では、「まずは最低限の情報入力で登録できるようにして、幅広いユーザーの獲得を目指す」という考え方もある。

いったんサービスに登録してもらえれば、その後アンケートなどによって多くの情報を集めることも可能になる。

個人情報の取得に対して敏感なユーザーもおり、長期的にどの方法がサイトにとってもっとも価値があるのかを考えたうえで、取得の可否を見極めるようにするのがポイントだ。

効果的なビジネスゴールへの誘導のコツ
  • リンク文言は、ユーザーの行動内容を踏まえて適切に設定する。
  • 有料か無料かを明記する。
  • 複数のゴールへのリンクを提示する(コントラスト効果)。
  • 情報収集の流れから、流入できる位置へリンクを設置する。
  • 情報の入力後に付加的なオプションを提供する。

※この記事は、『Web担当者 現場のノウハウ vol.3』掲載の記事です。


ユーザビリティ向上支援のビービット
http://www.bebit.co.jp/

ビービットは、ユーザビリティに特化したウェブサイトの戦略立案から設計・デザイン・構築までを行うコンサルティング会社。ユーザー中心、人中心のアプローチを用い、成果の上がるウェブサイトのインターフェイスデザインを実現している。ウェブサイトの設計・構築のほか、制作ガイドラインの策定、ソフトウェアの設計なども行う。

Yahoo! JAPANをはじめとする大手サイトを幅広く手がけており、ユーザビリティに関しては日本でトップクラスの評価を得ている。

‹ 前123次 ›
(1) この記事をはてなブックマークに追加(73)
あなたの評価 : なし 平均 : 2.3 (投票数:4)
日本赤十字社 東日本大震災 義援金募集

今日の用語

オプトイン
何らかの選択を望んですること。 広告メールを受け取ることなどを、ユーザーが ... →用語集へ

インフォメーション

Web担のメルマガを購読しませんか?
Web担の記事がコンパクトに毎週届くメールマガジン「Web担ウィークリー」は、10万人が読んでいる人気メルマガ。忙しいあなたの情報収集力をアップさせる強い味方で、お得な情報もいち早く入手できます。

Web担に広告を掲載しませんか?
購読者数10万人のメールマガジン広告をはじめとする広告サービスで、御社の認知向上やセミナー集客を強力にお手伝いいたします。

サイトマップ
RSSフィード


Web担を応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]

さくらインターネット株式会社株式会社KDDI ウェブコミュニケーションズYahoo!リスティング広告at+link
ウェブアンテナ株式会社日本レジストリサービスWindows Azureオートノミー株式会社
株式会社キノトロープ株式会社アイレップ株式会社ニューズ・ツー・ユーシックス・アパート株式会社
株式会社サイバーエージェント富士通株式会社Sitecore