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検索トラフィックを簡単に増やす10の秘訣

僕は今、連れ合いのMystery Guestと一緒に、カリフォルニア州オーシャンビーチにある親戚の家で休暇を過ごしている。一緒にお気に入りのテレビ番組を見た後、Mystery Guestは1時間ほど前に眠り込んでしまった。さっきまで降っていた雨も上がり、とても静かだ。聞こえてくるのは波の音ばかり。時おり、表を通る酔っ払いの声もするけどね。

今の幸せな気分をみんなと共にしたくて、ちょっとしたプレゼントを用意した。SEOに関連して知っておいて損はない10の秘訣だ。あまり手間はかからず、かなりの効果が期待できるよ。

#1 キーワード カニバリゼーションをリダイレクトで解消する

だいたいどこのサイトでも、最も重要なキーワードでターゲティングしているページが複数あるものなんだ。同じサイトのページが検索結果の2ページ目と、3ページ目、4ページ目、それに5ページ目といった具合に分かれて表示されて、結果的に検索トラフィックを獲得できず、得られるはずの関連性とランキングの価値も分散させてしまっているなんていう状態は珍しくない。キーワード カニバリゼーション(キーワードの共食い)だね。

狙っているキーワード site:あなたのドメイン名」といった形で検索をかけ、その単語やフレーズについて検索結果ページの第1位に表示されるページを確認しよう。それから、そこに載っている2位や3位、4位のページを1位のページに301リダイレクトすることを検討してみるといい。そうすれば、1番目のページの検索順位が押し上げられるってわけだ。必要なら、ほかのページを違うURLで構築し直したっていい。

#2 いちばん重要なページを見つけ、必要なURLにリンクを張る

「inurl:あなたのドメイン名 site:あなたのドメイン名」や「intitle:あなたのブランド名brand site:あなたのドメイン名」(後者は、すべてのページのタイトルにブランド名がある場合のみ有効)のように、キーワードを指定しないで検索すると、君のサイトの中で検索エンジンに重要とみなされているページがたくさん表示される。順番についてはどうかなと思う場合もあるけれど、どのページが高く評価されているかを知るにはうってつけの方法だ。

ここに登場するページから、もうちょっとリンクジュースを増やしたりアンカーテキストを適正化したりすればトップ5ないし10へと進めそうなURLにリンクを張るといい。さほど競争の激しくないキーワードの場合、この方法でほぼ確実に検索順位を上げられる。

#3 検索順位の高いページの画像にalt属性を付ける

自分のサイトのアクセス解析を見て、検索トラフィックの多い順に20位から30位ほどまでのページを見つける。次にそのページ内の画像ファイル(画像がない場合は、関連性のある画像を作るなり挿入するなりして)にキーワードを入れたタイトルをつけ、alt属性のテキストを最適化しよう。

人気の高い検索クエリでは、画像検索の結果も一緒に表示されることが非常に多い。画像で高い順位を獲得するには多少の時間がかかるのが普通だけど、すばらしいトラフィック増の源になるだろう(ただし、コンバージョン率はかなり低いという現実は認識しておくべきだよ)。

#4 XMLサイトマップを作る
(そして、3大検索エンジンすべてで認証を受ける)

XMLサイトマップはほぼどのサイトでも作るようになってきたけど、ヤフーとMSNへの対応を無視しているサイトをたくさん見かける。これはとんでもない間違いだ。これらの検索エンジンにサイトマップを登録したうえで認証を受ければ、そのエンジンからの検索トラフィックを大幅に増やすことができるんだ。

ヤフーへの登録はここから(Yahoo! JAPANはここ)、MSN(Live Search)への登録はここからできる。

※Web担編注 ヤフーもMSNも、サイトマップを登録するためにはIDの登録が必要

#5 キーワードをタイトルタグの最初に置く

これはシンプルだが、実に有効なんだ。検索順位が十数番目くらいのページをいくつか選んで、キーワードの単語やフレーズをタイトルタグ(title要素)の一番前に移動させてみよう。あっという間に5つ以上順位が上がる検索結果も出てくるんだから、びっくりするよ。

#6 キーワードの複数形や活用形などをすべて1つのページにターゲティングする

キーワードとなる単語やフレーズのいろいろな活用形や複数形をあちこちのページに分散させる前に、まずそれらをすべて、そのキーワードによる最適化が最もうまく行われていて十分なリンクを獲得しているURLにターゲティングすることを試みるべきだ。

実のところ、検索エンジン自体は、この問題についてかなりの進歩を見せている。以前なら活用形ごとに別々にターゲティングしなければならなかったようなケースでも、今では活用形の認識機能(およびリンクジュースの統合)によって、ターゲティングが簡単になった。

#7 Wikipediaのノートページでリンクを提示する

Wikipedia自体は現在も、外部向けリンクにnofollow属性を付けている。だが、Wikipediaからリンクが張られ、そのコミュニティから参考になる情報と見なされれば(ここでリンクを探すブロガーは多いので)、その二次効果は絶大だ。Wikipediaを通じて良質なリンクをたくさん獲得でき、関連性の高いトラフィックが増える。

とはいえ、外部向けリンクに関するこの狭量なポリシーを出し抜こうとして、自分でリンクを埋め込んだりしてはいけない。それとなく提示しよう。対象トピックの議論ページ(「ノート」のページ)に行って、まだ確証のない問題について裏づけを示すとか、データを提供するといったような良質なリンクをいくつか提案するんだ。編集者の目に留まれば、長期にわたってリストに載ったままになるチャンスがはるかに高くなる。もちろん、そこまで行くには最初は時間がかかるだろうけどね。

#8 404ページを301リダイレクトする

Googleの「Google Webmaster Tools」で、君のサイトで404エラーを発生させたURLのリストが手に入る(これは、サイトのログファイルからも見つけ出せることが多い)。404エラーページの見栄えを良くしたり、リンクを修正するだけではいけない。この404ページのURLをリダイレクトして、失いかけているリンクジュースを絶対必要なページに回せばいいんだ。つまり、のどが渇いた友人に水を回すことができるのに、水漏れする水道をただふさいでしまうという手はないということさ。

#9 検索結果の2ページ目にランキングされているキーワードに力を入れる

Enquisiteのようなアクセス解析ソフトウェアを使えば(あるいは、いささか手作業が必要になるけど、自分で検索リファラー解析をしてもいい)、検索結果ページの2ページ目にランキングされているキーワードがわかる。これはまさに触れれば落ちる熟した果実そのものだ。これらのページにオンサイトオプティマイゼーション(OSO)を実施し、サイト内リンク、外部リンクともに強化するんだ。そうして、2ページ目と1ページ目のトラフィックの違いを実感しよう。

#10 高い検索を得ているページにロングテールのキーワードを加える

高い検索順位を得て、大きな検索トラフィックを得ているページには、さらにトラフィックを増やせるすごいチャンスが潜んでいることが多いんだ。ちょっとしたキーワード調査を行い、今のところ検索順位の向上に役立っている2~3単語で構成されたフレーズにいくつか単語を追加して、4~5単語で構成されたキーワードを見つけよう。可能ならば(そして、関連性を持たせられるなら)、そのうちのいくつかを見出しタグ(H1要素またはH2要素)や太字タグ(b要素またはstrong要素)、HTMLの本文中に配置するといい。そうすれば、このロングテールの検索キーワードからトラフィックがさらに増大する。

用語集
404 / HTML / SEO / XMLサイトマップ / nofollow / title要素 / アクセス解析 / アンカーテキスト / キーワード / キーワードカニバリゼーション / コンバージョン率 / ドメイン名 / リンク / 外部リンク / 検索エンジン / 見出しタグ
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