Web担当者必見! リサーチ データ&市場調査レポート

「au one」認知度はわずか29%、「au oneメール」利用意向は65.7%/「au one」サービスに関する調査

Webマーケティングガイドでは、モバイルインターネット調査会社のネットエイジアリサーチと共同調査のもと、「au one」サービスの利用について実態調査を行った。

「au one」は、KDDIが9月27日に開始した、携帯電話向けポータルEZwebとPC向けポータルDION、そしてDUOGATEを統一したポータルサイトのことである。GoogleのWebメールサービス「Gmail」の技術を活用した「au one メール」、オリジナルの検索機能「au one キーワード」などのサービスも提供、携帯電話かPCかを問わず利用が可能となった。今回はその「au one」に関する調査をauユーザー300人に対して行った。

※参照:au携帯電話とPCが一体化したポータルサイト「au one」の提供開始について(KDDI ニュースリリース)

その結果、「au one」の認知度では「知っている」が29%、「知らない」が半数近くの46.7%おり、「au one」のサービス認知について、アクティブユーザーとノンアクティブユーザー2つに分かれる結果になった。

※調査概要に関しては、記事の末尾に記載している。

自宅で自分専用のPCを使用するユーザーは35.3%

Q1で、現在自宅でパソコンを使用しているか尋ねたところ、「家族所有のPCを使用している」が36%と最も多く、次いで僅差で「自分専用のPCを使用している」が35.3%と続く結果になった。

あなたは現在、ご自宅でパソコンを使用していますか?

「PCを使用していない」が24.7%とやや高い結果になっているのは、今回の調査がモバイルインターネットユーザーを対象にしているためだと考えられる。

しかし、注目すべきは自分専用のPCを使用するユーザーが35.3%いる。つまり、PCが一家に1台ではなく、1人に1台与えられているということだ。近年、インターネットでSNSやブログで情報収集・交換したり、メールをしたりとその利用手段は多様化しており、個人でPCを活用する家庭(一人暮らしも含む)が多いことも今回の調査結果でうかがえる。

「au one」サービス開始の認知はわずか29%

Q2では「au one」を知っているか尋ねたところ、「知らない」が46.7%と最も多く、次いで「知っている」が29%、「何となく知っている」が24.3%という結果になった。

あなたは「au one」を知っていますか?

「au one」は9月27日から開始されたサービスで、サービスが始まってからわずか2週間足らずであることを考慮すると、認知はある程度されつつあると考えられる。

※参照: KDDI、携帯&パソコンの統合ポータル「au one」(ケータイWatch)

しかし、その一方でサービスを知らないと回答したユーザーが約半数いるが、Q1で「PCを使用していない」が24.7%いることを踏まえると、今後PCの使用が増えるにともなって「au one」利用者も増加すると考えられる。

今後、「au one」サービスの利用意向があるユーザーは59.4%

Q3では、「au one」サービスの特徴(メリット)として、ユーザーが携帯電話向けやPC向けとインターネットを限定されずに、一括してインターネットサービスを利用することが可能になるという点を伝えた上で、今後利用してみたいか尋ねたところ、「まあ利用したい」が52.7%と半数以上おり、次いで「あまり利用したくない」が20.3%、「全く利用したくない」が12%と続く結果になった。

「au one」とはauの『Ezweb』とパソコン向けポータル『DUOGATE』 インターネット接続サービス『DION』の各ポータルが合わさった、携帯電話&パソコン向け総合ポータルサイトのことです。あなたはこのサービスを利用したいと思いますか?

「あまり利用したくない」と「全く利用したくない」が合わせて32.3%と、「au one」サービスの利用に関心を持たないユーザーがいる一方、「非常に利用したい」と「まあ利用したい」のユーザーは合わせて59.4%と、利用したくないユーザーの2倍以上いることがわかる。

「au one」は、移動中の利用が可能であり、「無料で利用できる2つ目のメールアドレス」や「1人あたり2GBのメールボックス」など多様な機能を持ち併せている。そのため、「au one」はPCを利用しないユーザーのみならず、PCユーザーにとっても、モバイルインターネットを活用できるサービスである。このサービス認知が広がれば利用者も増加するのではないだろうか。

半数弱のユーザーが今まで所持していた携帯のメール機能に
何らかの不満を抱えていた

Q4で、今まで携帯電話のメール機能に対して何らかの不満があったかを尋ねたところ、「迷惑メールの多さ」や「漢字変換がしにくい」、「メールの送受信が遅い」、「他社の携帯に絵文字が対応していない」など、個々のユーザーで回答がわかれる結果になった。

Q4 あなたは今まで、携帯電話のメール機能に対して何らかの不満がありましたか?ある方は不満なことを具体的にお書きください。(自由回答)(n:300)
  • 迷惑メールの多さ(男性:36歳)
  • 漢字変換がしにくい(男性:35歳)
  • 変換がしにくい・少ない(女性:17歳)
  • メールの送受信が遅い(女性:15歳)
  • 他社の携帯に絵文字が対応していない(男性:36歳)
  • 最大5件しか同時送信ができない(女性:31歳)
  • 添付ファイルの互換性・容量(男性:31歳)
  • パケット代が高い(男性:29歳)
  • メールの打ち込み方法が面倒(女性:19歳)
  • 保存数が不足している(男性:33歳)
  • ※データは一部抜粋

特に迷惑メールの多さに悩むユーザーが目立ち、これはコンテンツやサイトへの登録を数多くしているユーザーやPCから携帯へメールを転送しているユーザーに多く見られる傾向だと考えられる。また、他社の携帯に絵文字が対応していないことが原因で文字化けが生じることも、ユーザーの不満をあおる原因になっているといえるだろう。

過去にWebマーケティングガイドで調査した各年代のモバイル利用に関する調査(下記)によると、各年代の携帯電話の利用の中心は通話からメールへと軸が移っており、メールが日常生活には欠かせないサービス機能であるからこそ、ユーザーの目も一段と厳しくなっているのではないだろうか。

※参照:10代男性に関する調査(上)-10代男性のモバイルは通話よりメールを多く利用する
※参照:10代女性に関する調査(上)-10代女性の朝はメールで始まる!?-

特に若年層の1日あたりのメール利用は顕著で、10代男性の70%が1日にメールを10通以上受信しており、頻繁にメールする友人も47%のユーザーが5人以上と回答していた。10代女性も84.2%が1日にメールを10通以上受信しており、頻繁にメールする友人も10代男性ユーザー以上に多いことがわかっている。

65.7%のユーザーが「au oneメール」の利用意向を示す

Q5では「au one」のサービスの一部である「au oneメール」のサービスについて、今後利用していきたいと思うかを尋ねたところ、「まあ利用したい」が50.7%と最も多く、次いで「あまり利用したくない」が20.7%、「非常に利用したい」が15%という結果になった。

「au oneメール」サービスを今後利用したいですか?

「非常に利用したい」と「まあ利用したい」を合わせると「au oneメール」のサービス利用意向は65.7%にのぼり、非常に高いと言えるのではないだろうか。

「au oneメール」のサービスの一部に、「メール探索機能」という入力されたキーワードを元に差出人名や件名、メール本文などから瞬時に対象となるメールを検索できたり、「迷惑メール機能」という迷惑メールを迷惑メールフォルダに自動的に格納できる機能がある。また「連絡先機能」というメッセージを新しい送信先に送ると、そのアドレスが自動的に連絡先リスト追加され、ユーザーが自らアドレス帳に登録する手間を省いてくれる機能も含まれている。これらは、Q4で挙げられた携帯メール機能への不満を解決できる機能であるため、ユーザーの利用意向が高まっていると考えられる。

※参照:Googleの技術を活用した「au one メール」の提供について

今までの携帯電話機能に対して、ユーザーは迷惑メールの多さやメールの容量、メールの保存数の不足など不満を抱えていたが、「au oneメール」のサービスによりその不満は解消されるため、利用者は増加するだろう。

調査概要

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  • サンプル数:300
  • 調査期間:2007年10月05日~2007年10月09日
  • 調査方法:モバイルリサーチ
  • 調査機関:ネットエイジア株式会社
  • 対象者:15歳から39歳の男女

調査対象は、15歳~39歳のauモバイルユーザー300人。男女比は、50%ずつの均等割り付けを行った。年齢比は、10代:28.7%、20代:30%、30代:41.3%となった。

Webマーケティングガイドからのお知らせ
  • 本調査は、業界の全般的な調査であり、あくまでも指標となるものですので、参考データとしてご活用下さい。業種や取り扱っている商品、またユーザーの属性によっても調査結果は大きく異なると考えられます。
  • より詳細な業界動向や、ターゲット層に合わせたリサーチにご興味をお持ちの方は、リサーチアウトソーシングサービスをご活用ください。
  • 本調査結果の単純集計を無料でご提供させていただきます。
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